介護福祉士の資格の取り方

最近、身近な問題として取り上げられる事も多くなってきた「介護」ですが、2000年にスタートした介護保険制度もすっかりと定着してきた感があると言えるのではないのでしょうか。

 

介護という仕事は、高齢の方や障害を持つ方の日常生活を助けるのが目的です。
高齢者や障害者といった方々の日常生活を援助しようとすると、高度な専門性を持った技術が必要となってきます。
例えば、介護を必要とする人と言っても、何が必要なのかは人それぞれですから、介護を受ける方の様々な生活上のニーズを受け止めることが、不可欠となってきます。また、それぞれの人の機能や能力に合わせた介護を行っていくことが重要になってきます。
このほかにも、介護とは人人との結びつきの部分も大きいですから、介護を行う際には、介護を受ける方の生きかたや考え方、そして生活にも触れていくことになります。つまり、より良い介護を考えた場合、画一的なものではなく、介護を受ける人と行う人との間の人間関係が大切となって来ます。

 

もちろん介護というのは、資格がなければできないというものではありません。家族の介護など資格が求められない形態のものもあります。
しかし福祉に対する関心が高まっている今、専門的な知識を持って仕事として介護を行う介護福祉士が必要とされる場面が多くなってきています。

 

こうした介護福祉士を目指している人の多くは、「ホームヘルパーからスキルアップしたい」という人や、「家族の介護をする時のために、自分自身が介護の専門知識を身につけたい」と考えている人も多いと思います。もちろん介護士としての就職などを目標に置いている方も多くいらっしゃいます。いずれの方も、人の役に立ちたいという強い情熱をお持ちの方だと思います。

■介護福祉士の資格をとる為には
介護福祉士の資格の取得は、基本的に二つのルートがあります。

 

1.介護福祉士を育成している学校などの教育機関で学ぶ方法
介護福祉士を育成している教育機関は、専門学校や短期大学、大学など色々とあります。まず資格取得に必要な所定の単位を修得して卒業をし、介護福祉士の資格を得る形になります。

 

2.経験を積んでから自分で国家試験を受ける
老人ホームなど、実際に介護の現場で3年以上の経験を積み、国家試験を受けるルートです。
国家試験は、筆記試験と実技試験からなり、それらに合格することで介護福祉士の資格を得ることが出来ます。

 

「公益財団法人社会福祉振興・試験センター」が行っている、介護福祉士の国家試験は毎年一回開催されています。まず1月に筆記試験が行われ、それにパスした者が、次の3月に行われる実技試験に進むことが出来ます。合格発表は3月末になります。

 

介護福祉士の受験を目指している方の多くは、仕事を持ちながら受験勉強を両立させている方が多くいます。当然、仕事と勉強の両立は時間的にも大変ですが、国家試験に向けて効率的に学習していくのが合格へのポイントになってきます。

 

苦労を乗り越えて介護福祉士の資格を得ることは、その後の仕事の幅も広がりますし、何よりも仕事を続ける上でも大きな自信となるでしょう。

 

専門的な知識や技術を持った介護福祉士は、高齢者や心身に障害のある方に対して日常生活を援助します。介護福祉士の職場は、老人ホームをはじめ、身体障害者更正援護施設の他、高齢者や心身障害者関係の施設等があります。この他にも、介護職としての専門性を活かした職場として、地域包括支援センターなどで活躍されている方もいます。

 

社会的にニーズが高まっている介護福祉士の仕事ですが、介護の仕事に興味があり、専門的に介護の仕事について学びたいという動機があるのであれば、目指して見ると良いでしょう。

 

■介護福祉士の資格を取得
現在、厚生労働省によって、介護職についての見直しに関して、様々な取り組みが行われています。よくホームヘルパーという職業を、介護の職として耳にすることがあると思いますが、このホームヘルパーというものを規定している訪問介護員制度を将来的には廃止し、介護職における基礎資格として、介護福祉士を規定するという制度を打ち出したりしています。

 

もちろんこういう方針が出たからといって、今すぐにホームヘルパー資格しか持っていない人が、介護に関する資格が無効になって職を失ってしまうという事はありません。しかし現在ホームヘルパーとして仕事をしている人も、将来にわたって介護の仕事をして行くにあたり、介護福祉士の資格の取得を目指して取り組んでいくことが必要となってきます。

 

この介護福祉士というのは、介護の必要な高齢の方や、障害を持った方などに対して日常生活を送れるように援助して、その人をよりその人らしく送ることができるようにサポートしていく事が目的となる仕事です。具体的には、家事の介助をしたり、入浴などのサポートなども行います。当然、介護の専門的な知識や技術も要求されます。

 

 

■介護福祉士の仕事の内容
介護福祉士の業務としては、高齢の方など介護保険制度の利用者の介護はもちろん、利用者やその家族に対して介護に関する指導を含まれきます。もちろん介護記録の作成などの業もあります。この他に重要なものとして、利用者とその家族との信頼関係を構築していくというものもあります。

 

高齢者などの利用者への介護を行う際には、まず、その利用者や家族が抱える問題を把握して解決していく事が重要です。具体的には、食事や排泄、入浴など、その利用者や家族が必要としている介護を実施します。
この他、一定要件を満たした介護福祉士の仕事に診療の補助というものもあります。例えば喀痰吸引など、重要な仕事をになう場合もあります。

 

利用者や家族に対する介護に関する指導というのは多岐にわたる場合があります。目的は、利用者の自立や家族介護者の介護負担をなるべく軽くすることができるようにすることで、それぞれの利用者の状況に合った生活動作の方法などについても介護福祉士が考え、助言や指導することも含まれます。

 

「介護記録」として、利用者に実施したサービス内容や利用者の状況についてを作成していくのも介護福祉士の重要な仕事です。

 

利用者とその家族との信頼関係を構築ですが、信頼関係が成り立っていなければ介護福祉士が持っている介護の知識を活かすことはできません。ですから利用者やその家族との信頼関係を気づいていくことは不可欠だと言えるでしょう。 利用者にとって、介護福祉士は家族ではありません。言ってみれば他人に、自分の弱っている所を見せないといけないわけですから、利用者のプライドや自尊心に最大限配慮をする必要があります。いくら介護とはいえ、排泄や入浴などの行動についても観察され、指導され、介助されることになるのですから、利用者や家族との信頼関係は非常に重要となってきます。

 

 

 

この他にも様々な業務があり、例えばサービス利用希望者との面接があったり、関係機関との連絡や調査にも挙力しなければなりません。この他にも求職者との人事面接や新人職員のスーパービジョン、所によっては実習生の指導など実に様々な業務に日々追われることになります。